エンジニアが独立してフリーランスを始めると、対外交渉で大きなギャップを感じてしまいがちです。エンジニアの働く職場では、クライアントを獲得してシステムを提案したり、コンサルティングをしたりするのが典型的です。企業で働いているときには、社員として企業のブランドネームがバックにあります。そのため、クライアントとしても丁寧な対応をしてくれて、企業価値を損なわないようにする配慮があるのが一般的です。しかし、独立してフリーランスになると個人事業主で、企業ブランドを背負っている社員ではなくなります。すると、クライアント側の態度にも違いが生じてしまうことが多いのが実態です。
大きなギャップになって苦労するのが、交渉するときに不利になりやすい点です。立場上、法人か個人かという違いがあるため、強気に出るクライアントが多くなっています。企業で働いていた際にはスムーズに交渉できたのに、フリーランスになったらなかなか思い通りに話を進められなくて苦労するというのがよくあるパターンです。フリーランスエンジニアは、企業で働いているエンジニアに比べて低く見られてしまう傾向があります。それでも強かに交渉して対等な関係で契約できるようになるには、経験や実績が必要になるのが一般的です。最初のうちはクライアントから低く見られてしまうのがつらくなりがちですが、諦めずに着実に仕事をこなしていけば最終的には対等な立場を手に入れられます。
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